海外FXでは採用しているブローカーも多いゼロカットシステム。そのおかげで、トレーダーが借金を背負うような最悪の事態を被るリスクはゼロ。
しかしその一方で、国内FX業者では1社もゼロカットシステムを導入しているブローカーはありません。これって不思議ですよね …。
そこで
- なぜ、国内FXではゼロカットシステムが使えないのか
- ゼロカットシステムがある海外FXの方がいいのか
- ゼロカットシステムにもデメリットはあるのか
- 国内FXと海外FXどちらにすればいいのか
など、こういった疑問を抱いた人もいるはずです。
これから海外FXを始めようとしている人にとって、はっきりさせておきたい点ですよね。
今回の記事では、海外FXでお馴染みのゼロカットシステムについて、長所や短所だけでなく、その特徴や仕組みなども紹介していきます。
ゼロカットシステムを導入している海外FXブローカー13社
主要な海外FXブローカーを紹介しておきます。いずれの業者もゼロカットシステムを導入しています。
海外FX業者 | 最大レバレッジ | ゼロカットシステム |
FBS | 3,000倍 | 〇 |
Gemforex | 1,000倍 | 〇 |
is6com | 1,000倍 | 〇 |
XM Trading | 888倍 | 〇 |
Tradeview | 500倍 | 〇 |
TradersTrust | 500倍 | 〇 |
Titan FX | 500倍 | 〇 |
Land FX | 500倍 | 〇(サポートへ連絡が必要) |
HotForex | 500倍 | 〇 |
iForex | 400倍 | 〇 |
Axiory | 400倍 | 〇 |
IFCMarkets | 400倍 | 〇 |
DealFX | 400倍 | 〇 |
FXDD | 500倍 | ✕ |
ハイレバレッジに加えてマイナス残高にならないゼロカットシステムがあるので、海外FXのリスクは非常に低いともいわれています。
FXDDに関しては後述しますが、ゼロカットシステムがありません。以前は導入されていましたが、ゼロカットが実行されなかった過去があります。
国内FXにはゼロカットシステムが存在しない
なぜ、国内FX業者にはゼロカットシステムがないのでしょうか。
そもそも日本でFX会社を設立するには金融庁への登録が必須で、法律の「金融商品取引法」に従わなければいけません。
金融商品取引法の条項である第四十条の第二号で、FX事業者を使うトレーダーを保護する目的として、各FX業者でロスカットシステムを導入することが決められています。
ロスカットシステム
ロスカットが実行される基準は国内FX業者でもバラバラで差があります。
以下に代表的な国内FX業者のロスカット基準(証拠金維持率:%)を紹介しておきます。
- 外為オンライン:20%
- インヴァスト証券:100%
- FXブロードネット:100%
- YJFX:50%
- 楽天証券:50%
- 外為どっとコム:100%
- ヒロセ通商:100%
- SBI証券:30%
- マネックス証券:20%〜50%
- DMM.com証券:60%
- GMOクリック証券:50%
- OANDA Japan 株式会社:50%
総合的に見ると、国内FX会社のロスカット基準はそこそこ高いといえます。
要するに、あなたの口座残高がマイナスになってしまう前の「ある程度の証拠金に余裕がある時点でロスカットが実行される」ので安心です。自動的に損失をカットしてくれることでマイナスの残高になる危険性はかなり抑えられます。
ただ、証拠金維持率次第でロスカットが簡単に発動されてしまうので、資金の多寡によって左右される点を考慮しておきましょう。
追証は必要
国内FXではロスカットのシステムがあっても追証(追加証拠金)は発生します。
追証は含み損の段階でも発生するので、追加入金かポジションを決済することでしか解決できません。しかも、追証は決められた期限内に解決できないと、ペナルティがあるのが厄介です。最悪の場合、訴訟にまで発展するので逃げられません。
追証は一定の証拠金維持率を下まわると自動的に求められるので、事前に維持率を細めにチェックしておくといいですね。
ロスカットも完璧ではない
いくらロスカットがあり口座の資金が守られているといっても完璧ではありません。
ファンダメンタルズ(経済的要因)がきっかけになって起きる相場の急変動に対しては、反応できないことがあるので注意が必要です。
たとえば、2008年に起きたリーマンショック、2010年のギリシャショック、2011年の東日本大震災、そして2015年のスイスフランショックが代表的な出来事です。
その当時に発生してしまったロスカット未収金(トレーダーの借金)によって、たくさんのトレーダーがかなりの大損をしています。
つまり「国内FXのロスカットは万能ではない」ということで、急激な為替変動には対処しきれないケースが定期的に起きているわけです。
国内FX会社がゼロカットシステムを導入しない理由
国内FX事業者がゼロカットシステムを採用していない理由は以下の通りです。
- ゼロカットシステムを採用すると利益が少なくなる
- 日本の法律(金融商取引法)で決められている
それぞれ確認します。
ゼロカットシステムを採用すると利益が少なくなる
国内のトレーダーが利用しているFX業者の利益は、ずばりトレーダーが取引の際に発生するスプレッド(取引手数料)です。
国内FX業者でのスプレッドは海外FX会社よりも狭く(小さく)設定されています。
そもそも手数料として入ってくる利益が少ないので、ゼロカットシステムを導入してトレーダーの損失を補償していると利益がさらに出なくなるといえます。
日本の法律(金融商取引法)で決められている
先ほども述べましたが、金融商取引法でロスカットの導入が認められているのですが、もしそのロスカットが間に合わずに、口座残高がマイナスになってしまっても、補償はされません。
運用財産の運用として行つた取引により生じた権利者の損失の全部若しくは一部を補塡し、又は運用財産の運用として行つた取引により生じた権利者の利益に追加するため、当該権利者又は第三者に対し、財産上の利益を提供し、又は第三者に提供させること(事故による損失又は当該権利者と金融商品取引業者等との間で行われる有価証券の売買その他の取引に係る金銭の授受の用に供することを目的としてその受益権が取得され、若しくは保有されるものとして内閣府令で定める投資信託の元本に生じた損失の全部又は一部を補塡する場合を除く。)
参考:金融商取引法
以上のように、日本の法律で補償することが禁止されているので損失を補填してくれるゼロカットシステムは導入できないのです。
海外FX業者のゼロカットシステムがある理由
ゼロカットシステムを採用している海外FXブローカーですが、どうして、わざわざ業者の利益に繋がらないようなシステムを使っているのでしょうか。
それは安心してトレードをさせて結果的に大きな利益を出すためです。
ユーザーはゼロカットの仕組みにより、口座がマイナスになる最悪の事態を避けられるので、安心してトレードができます。
もともとハイレバレッジがメリットである海外FX(100倍~3,000倍など)。莫大な利益を出せるメリットもありますが、逆に大きく敗けてしまうリスクもあります。
その場合に高いレバレッジでトレードをしている分口座がマイナスになる可能性も高くなりますからね。
そこで、ハイレバレッジに加えて追証(追加証拠金)まであると、トレーダーはなかなか怖くて取引に手を出しづらくなります。
したがって、ゼロカットシステムによりハイレバレッジの取引をして大きなロスを出してもあなたの代わりに業者側が補償してくれるので安心といえます。
これにより高値で取引ができるので、結果的にゼロカットを導入していた方が大きな利益を生み出せるわけです。
追証なし!ゼロカットシステムの仕組みとは
海外FXで導入しているブローカーも非常に多いゼロカットシステムですが、その仕組みは、いたってシンプル。
トレードにより証拠金額がマイナス10万円などになってしまった場合にも、そのマイナスになった10万円分をすべて業者側が補填してくれる仕組みのことです。※もちろん補償してくれるのは、マイナス分のみです。
まさにゼロ以下の部分をすべてカットしてくれる仕組みといえます。
ゼロカットシステムが実行されるタイミング
ゼロカットシステムが実施されるタイミングは
- 追加入金時
- 適宜(ポジション解消時など)
- サポートに連絡して実行してもらう
こちらの3パターンです。
①追加入金時
取引によって損失が生まれ口座にあった資金の残高がゼロより少なくなったとします。
その口座状態で追加入金を行うと、口座の残高がゼロ円から追加入金額が反映されます。
追加入金するまではマイナス〇〇円と表示されますが、そのまま入金すればOKです。
注意点が2つあります。
- もしボーナス分がまだ残っているときはボーナスから相殺される
- 含み益のあるポジションが保有されていると相殺される
ゼロカットされる前の口座残高がマイナス状態で取引で利益を出しても、そのマイナスを上回る利益を出さなければいけません。
②適宜(ポジション解消時など)
ポジションを解消することで自動的にゼロカットが実行されます。
追加の入金を行う必要はありません。ただし、実際には業者側が手動でゼロカットを実行する流れになるので、もしゼロカットを急いでいるなら追加入金をしてしまう方が早いですね。
③サポートセンターに連絡して実行依頼する
FX業者によっては、サポートに連絡しなければゼロカットシステムが実行さればい場合もあります。
たとえばLAND-FXはゼロカットの依頼を本人がサポートに連絡して初めて実行されます。万が一、うまくゼロカットが施行されないケースがあればサポートへ連絡を取ってみると確実です。
ゼロカットシステムを評価する声
トレーダーからはゼロカットシステムを非難するような声はなかなか見つかりません。
むしろ「ゼロカットシステムがあるから海外FXをやる」という人が多いといえます。
海外FXの初心者が注意すべきリスクは、累進課税とハイレバレッジだと思います。ですが損益調整と資金管理で対策できます。外貨預金と同じ1倍から、平均500倍まで可能です。ゼロカットシステムで借金リスクがないので、ハイレバでも口座資金の範囲で最大限の利益が狙えます。
— ソト@FX (@soto_fx) April 2, 2020
【海外口座のメリット】
・レバレッジが高い(500-1000)
・ゼロカットシステム
※ロスカット時に追証がない。
・ボーナスが豊富(入金ボーナス、口座開設ボーナス)最初は知らないで国内口座で1年間やってましたΣ(-᷅_-᷄๑)
スプレッドが広いなどデメリットもありますが、海外口座のほうがお勧め‼️— じゅんちゃん@見習いトレーダー (@jun_FX2020) March 31, 2020
ゼロカットって、本当にありがたいシステムですな!!
はい、ボコボコにされてFX人生で初のゼロカットをくらいました🤣
金額的なダメージは少ないですが、やっちゃいけないことをフルコースでやってしまった感じ。この経験と反省を必ず血肉にしてやります!( ゚д゚ )クワッ!!🔥🔥— ちわ (@Chiwaw35) March 14, 2020
今日の暴落で3千万追証になった人がいるらしい💦
ゼロカットシステムがあればね~
25倍でも、、、、、w— mim@GOLD・為替💫 (@mim555mim) March 9, 2020
トレーダーにとって有利なゼロカットシステムに加えてレバレッジも利用します。
レバレッジは本来上げれば上げるほどリスクが高まるものですが、ゼロカットシステムによってリスクは限定されます。
レバレッジを上げたことによってリターンのみが上がっていきます。#FX #XM— nino@ninoのFX記 (@nino_202020) December 28, 2019
国内FXは追証が発生するのでレバレッジが25倍までも制限されていてもトレード次第で莫大な借金を負ってしまうリスクがあります。
ゼロカットシステムに関する2つの注意点
ゼロカットシステムにおける注意点をまとめておきます。
- ゼロカットシステムを拒否されるケースもある
- 違反をしていると実行されない
こちらの2点は事前に押さえておく必要があります。
①ゼロカットシステムを拒否されるケースもある
一般的にゼロカットシステムが導入されている海外FXブローカーなら、手順や実行タイミングに違いはあるにしてもトレーダーの口座残高がマイナスになればゼロカットは必ず施行されます。
しかし、数あるFX事業者の中には「ゼロカットシステムが適用される」と断言しておきながら、ゼロカットされずそのまま追加証拠金の支払いを求めてきたFX業者も過去にありました。それがFXDDです。
FXDDとは2002年にアメリカのニューヨークで創業している古株のFX業者の1つ。早い段階で日本語に対応した海外FXブローカーであり、日本国内でも人気がありました。
FXDDにもトレーダーの救済措置であるゼロカットシステムが採用されていましたが、2015年にスイスフランショックが起きたとき、トレーダーに対してゼロカットシステム実行しなかったのです。
その結果として、トレーダーは追証の支払いを求められ多額の借金を抱えることに…。
こんな最悪の事態になる前に、信頼のおける業者なのか客観的に判断する力が必要です。
②違反トレードをしていると実行されない
ゼロカットシステムが実行されるためには条件があります。
- 複数の口座で両建て注文している
- 複数のFX事業者で両建て注文している
- 複数人で両建て注文している
- 取引業者に損を与えるようなトレードを故意にしている
両建ての注文方法は利益も出やすいですが、事業者が禁止している行為です。ですから、違反行為に対してゼロカットシステムは発動されません。
違反取引をしている場合には、ゼロカットの実行だけでなく口座が凍結されるリスクもあるので十分注意しなければいけません。
国内FX業者にゼロカットがないメリットとデメリット
国内FXか海外FXか迷っている人もいるはず。ゼロカットシステムの有無は一つの判断材料になります。
そこで、ゼロカットシステムを導入できない国内FXにおける長所と短所についてまとめておきました。
海外か国内か…どちらでFXをスタートするべきか参考になれば嬉しいです。
メリット:資金管理に厳しくなれる
当然ですがFXにおいては勝つことも負けることもあります。
万が一、負けが積み重なったとしても、一度大きく勝つことができれば一発逆転の利益を狙うことも可能です。ここで大事な考えは、負けの額を出来る限り抑えて、勝てる時には大きく勝つこと。
そのためにもロスのリスクを徹底的に抑え込む資金管理がとても重要です。
国内FXではゼロカットシステムがないので、常時リスクを抱えている緊張感のある状態です。
そのため、気が引き締まりリスク管理にも厳しい感覚が身につきやすいといえます。
たとえば、以下のような視点で取引を継続できるとトレードの経験値が溜まっていきます。
- ファンダメンタルズをしっかりチェックする
- エントリーする時に根拠を持っている
- 自分の損切りルールを持つ
逆にゼロカットシステムがあると、最悪の事態が避けられるのでやや気が緩んでしまう傾向にあります。
デメリット①:未払い追証が借金になってしまう
国内FXでは、ロスカットが間に合わずに口座残高がマイナスになった場合に追証が発生します。
証拠金維持率が不足することによって請求されるのですが、対応しないと訴訟に発展するなど法的な措置が取られてしまいます。これは要するに借金ということ。
デメリット②:精神的な負担が大きい
国内FX会社を利用しているトレーダーは資金がマイナスになってしまうリスクからは逃れられません。
ですから、余裕のない金額でハイレバレッジをかけて取引をしていると精神的なプレッシャーも相当大きくなります。
追い詰められた極限の状態でトレードをするのは、人によりますが莫大なストレスになってしまうのであまりオススメできません。
なので、FXの経験値が少ない人や資金が少ない人は無理をして高いレバレッジをかけずにトレードをする方が無難だといえます。
海外FX業者にゼロカットがあるメリットとデメリット
次に海外FXにおいてゼロカットシステムがあることのメリットとデメリットをまとめておきます。
メリットは以下の2点が挙げられます。
- ハイレバレッジのトレードが安心して可能
- 精神的な負担が軽い
デメリットは以下の2点が挙げられます。
- 業者選びに注意しなければいけない
- FX投資がギャンブル的な視点になりやすい
確認していきます。
メリット①:ハイレバレッジのトレードが安心してできる
ゼロカットシステムがあり追証(借金)も発生しないので、思いっきりトレードを行うことができます。
損失は出たとしても最大でゼロ円まで。借金を背負うような事態は回避できるので、少ない証拠金で大きく勝てる可能性があります。ある意味、ギャンブル性が高いのが海外FXの特徴といえますね。
メリット②:精神的な負担が軽い
ゼロカットシステムがあるだけで、メンタル面では落ち着いてトレードに取り組めます。
FXを始めると、資金にもよりますがどんな人でもストレスがかかります。一日中、為替相場が気になったり、負けを取り返すために無理な注文をしてしまったり…誰もが自分のメンタルと闘いながら取引をしています。
その一方で、海外FXならゼロカットシステムによりデイトレードもスイングトレード、スキャルピングもそれなりに安定した精神でトレードに取り組めるといえます。
デメリット①:FX業者選びは慎重に行う必要がある
以前にはゼロカットシステムがあるにもかかわらず、補償を拒否したFXDDのような企業もあります。
たしかに、スイスフランショックのような予測できないファンダメンタルズが要因になった変動が起きると、ブローカー側も大損失が出ます。実際に倒産してしまったFX会社もいくつかありました。
そんな万が一の場合に備えて、まずは信託保全を行っている事業者を選ぶようにすべきです。
信託保全
トレーダーの資金を第三者機関である銀行に預けておくシステム。もし業者の経営不振により破綻が起きても、あなたの資金は保証されます。
分別管理
他の金融機関に預けて社内以外の場所へ財産を管理する方法です。ただし、この方法は事業者が破綻した場合にトレーダーに資金が保証されない可能性が高いです。
国内FXの事業者は信託保全が義務付けられているので、トレーダーの資産が保護されていますが、海外の事業者の場合は信託保全ができている業者とそうでない業者に分かれます。
海外FXをスタートするときには、万が一の事態に備えて信託保全を行っている事業者を選ぶことも視野に入れておくといいですね。
デメリット②:FX投資を軽視する可能性あり
もう一つの注意点は、ゼロカットシステムがある海外FXの場合だとギャンブル性が強いFXスタイルになりがちなところです。
元手である資金がなくなっても借金を抱えるまでのリスクは避けられるので、自分の合った損切りのラインなどを曖昧にしてしまうことが多いです。
やはり、レバレッジも高く国内に比べると、海外FXはギャンブル的な要素が高いので、トレードの方法もイチかバチかのようなスタイルで取り組んでしまう傾向もあります。
できれば、相場感覚を鍛えるなら国内FXから慣らしていく方が良いといえます。
FXのトレードスタイル
次にFXにおけるトレードスタイルをまとめておきます。
正直なところ、海外FXならゼロカットシステムがあるので、どのスタイルをとっても最悪のリスクは予防できます。
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
それぞれ良い面も悪い面もあるので、あなたのライフスタイルと相性の良いものなどを選ぶといいでしょう。
スキャルピング(超短期売買)
スキャルピングは超短期売買のトレードスタイルです。
数十分~数時間幅で繰り返しトレードを行うので取引手数料がかかるデメリットはありますが、ポジション保有の期間が極めて短いので経済指標における変動ダメージを受けづらいです。
スキャルピングは大変動にも強いトレード方法で、無理して大きなレバレッジをかけなければ追証などのリスクも最小限に抑えることができます。
どちらかというと「スプレッドが狭い国内FX向きだ」と言われていますが「高いレバレッジの海外FXだからこそ魅力がある」という捉え方もできます。
また、スキャルピングは国内FX業者のDMM FXやGMOクリック証券などで禁止しているケースもありますが、海外のブローカーはスキャルピングに対して厳しい制限を設けていないのが特徴です。
「短期で大きな結果を残したい」トレーダーにとっては最適な方法だといえます。
デイトレード
デイトレードは1日単位でトレードを行うスタイルです。1日のうちにポジションをクローズするのが一般的。
忙しいサラリーマンや主婦にとっては、常にチャートに張り付いている必要もないので、比較的取り組みやすいトレードスタイルだといえます。
スイングトレード
スイングトレードは1日~1週間単位でトレードをするトレードスタイル。
長期的な利益を狙う人にとって向いている方法です。ポジションの保有が長く、大きな相場の変動を見定めながら行う手法です。
国内FX業者だと強制ロスカットが起こりやすいので、中期/長期を狙うトレードをするなら海外FXの方が向いています。
もし、スイングトレードなどの中長期型のトレードをするなら経済的な理由で変動が起こる可能性のあるゼロカットシステムがある海外FX業者の方がいいといえます。
ゼロカットを導入しているけど手数料が安い業者
海外FXでは「ゼロカットシステムを導入されていることもあり、スプレッド(手数料)が広くなっている」と考えることもできます。
ただ、中には国内業者ほどではなくても、スプレッドが狭い海外FX業者も存在しているので一概には言えません。
すこしでもスプレッドを狭く抑えたい人は
がオススメできます。
USD/JPY | EUR/JPY | |
AXIORY | 0.1~0.7銭 | 0.2~0.9銭 |
Titan FX | 0.1~0.6銭 | 0.2~1.0銭 |
LAND-FX | -0.1~1.5銭 | 0.1~2.0銭 |
HotForex | 0.3~1.0銭 | 0.1~0.6銭 |
FBS | 0.2~0.6銭 | 0.1~0.9銭 |
※スプレッドは流動性、為替変動、カバー先などの要因により変化するので注意。
まとめ:ハイレバレッジを楽しみたい人は海外FX
ゼロカットシステムを採用している海外FXと採用していない国内FXを比較してきましたが、それぞれどちらのFXに向いているかまとめます。
海外FXに向いている人(ゼロカットあり)
- ハイレバレッジを楽しみたい人(大きな利益を狙いたい)
- マイナス残高になることは絶対に避けたい人(借金のリスクをゼロにしたい)
国内FXに向いている人(ゼロカットなし)
- 緊張感のある環境でFXの経験を積みたい人
- 高いレバレッジにはあまり興味が無い人
- はじめは日本国内の業者から始めたい人
それぞれ一長一短ありますが、どちらでFXをスタートしたとしても継続してトレードを行って経験を積んでいくことが大事だといえます。
海外FXで人気の業者を14社まとめているので、コチラの記事も是非参考にしてみて下さいね。