ハイレバレッジトレードが可能な海外FXでは、スキャルピングのスタイルを取り入れることで効果的に稼ぐことも可能です。
- スキャルピングは本当に効果的なトレード手法なのか
- スキャルピングが可能な海外FX業者はどこなのか
- スキャルピングを禁止しているブローカーもあるけど大丈夫なのか
今回の記事ではスキャルピングについての疑問点に回答し、効果的なトレード方法、スキャルピングが可能なブローカーなどを紹介していきます。
スキャルピングで早くFXの結果を残したい人、他のトレード手法ではしっくりこなかったのでスキャルピングにチャレンジしてみたい人などに参考になれば幸いです。
スキャルピングは短期トレード
スキャルピング(scalping)とは短期売買のトレードスタイルを指します。
もともとは頭の皮を剥ぐという意味合いがあり、薄い皮を何回も剥ぎとるように、為替相場から細かい利益を何回も繰り返し狙っていきます。
わずかな数pips~10pips程度の利幅を狙いながら、1日に複数回のトレードを行い、利益を着実に重ねていく超短期売買スタイルです。
ポジションの保有時間は数秒~数分間隔で何度も繰り返し取引を実行していきます。
FXにおけるトレードスタイルは大きく分けると4つあります。
- スキャルピング:数秒~数分単位でのトレードを行う
- デイトレード:数十分~数時間単位でのトレードを行う
- スイングトレード:数日~数週間単位でトレードを行う
- キャリートレード:数ヶ月~年単位の長期保有トレード
スキャルピングトレードは色々なスタイルはありますが、常に為替相場のチャートに張り付いて値動きを見ながら注文を行うことが基本。
片手間ではできない方法ですが決済は短時間で行えるので、細かい利益をコツコツ積み上げることができます。
スキャルピングは業者によって禁止されている場合がある
スキャルピング取引はブローカーによっては禁止しているところもあり、スキャルピング自体を違法だと勘違いしている人もいます。
しかし、スキャルピングそのものはまったく違法ではなく、れっきとしたトレード手法の1つ。
- 国内FX:スキャルピングを禁止しているブローカーが多い
- 海外FX:スキャルピングOKなブローカーが多い
基本的に国内の事業者は、スキャルピング取引を禁止しているケースがあります。たとえば、DMM FXやSBI FX、インヴァスト証券が代表格。
DMM FXの「店頭外国為替証拠金取引約款」の第 7 条 (禁止事項)には、 (9) 短時間での注文を繰り返し行う行為という記載があります。
SBI FXの「外国為替証拠金取引の契約締結前交付書面」には以下の記載があります。
短時間に、頻繁に行われる注文及び取引であって、他のお客様又は当社のシステムもしくはカバー取引等に著しい悪影響を及ぼすと認められる注文
海外FX業者でスキャルピングが向かないブローカー
以下の海外FXブローカーでは、スキャルピングを行うとややリスクが高いといえます。
- LandFX
- is6com
- iForex
- XLNTrade
- instaforex
これらの事業者はスキャルピングを禁止、またはポジションの保有時間に制限を設定しているので、頻繁に短期売買をすることはおすすめできません。
また、LandFX以外はすべて海外FXで多いNDD方式ではなく、国内FXと同じくDD方式を取っています。
スキャルピングが禁止されている理由
FX事業者がスキャルピングトレードを好ましく思っていない理由は2つあります。
- カバー取引が追いつかない
- サーバーに負荷がかかる
それぞれ確認していきます。
カバー取引が追いつかない
カバー取引とは、FXブローカーがトレーダーが出した注文に対して、仲介して為替相場へ代わりに注文する取引のことです。
スキャルピングトレードで高速で何度も売買注文が行われると、ブローカー側のシステムが追いつかなくなり、結果として業者に不利益が生じやすくなります。
サーバーに負荷がかかる
もう1つの理由は、FX業者が使っているサーバーに大きな負荷がかかってしまう点です。
トレーダーからの注文が繰り返されると、ブローカーが利用しているサーバーに大きな負荷がかかり、サーバー自体の動きが重たくなってしまいます。
サーバーの動きが重くなると、約定スピードが遅くなり(約定力が低下)、結果として他のトレーダーからの評価も下がってしまいます。
スキャルピングのペナルティリスク
過度なスキャルピングをするトレーダーに対するペナルティは、利益の没収や出金拒否があります。
またはFX口座が凍結されるリスクも考えられます。
最悪の事態を避けるためにも、スキャルピング取引がOKな業者を選ぶか、海外FXでNDD方式を採用している業者でトレードするようにした方がいいですね。
海外FX業者の多くがスキャルピングOKな理由
海外FX業者がスキャルピングを許容している理由は、取引方法がDD方式ではなくNDD方式を採用しているからです。
- DD方式:国内FX業者に多く、ブローカーが金融機関とトレーダーの間に入って取引する
- NDD方式:海外FX業者に多く、トレーダーの注文が直接金融機関に流れ取引する
NDD方式を採用しているブローカーは、トレーダーからの注文をそのままLP(リクイディティープロバイダー)へ流し、その取引手数料で稼いでいます。
要するにトレードの回数が増えるほど手数料がNDD方式の業者の利益になるので、取引回数が増えるスキャルピングは歓迎されていることになります。
※NDD方式をとっているブローカーのことをA-Book業者ともいいます。
NDD方式の代表的なブローカー
一方でDD方式を採用するブローカーのことをB-Book業者といいます。
DD方式の代表的なブローカーは以下の通りです。
それぞれ特徴をチェックしていきます。
NDDの特徴まとめ
NDD方式でトレードするメリットは
- 取引手数料のみがブローカーの利益になるので透明性が高いトレードが実現できる
- 不正行為の心配がない(意図的なスリッページ、レート変更、出金拒否など)
それに対して、NDD方式のデメリットは取引手数料が高くなりやすい点が挙げられます。
海外のFX事業者のほとんどはNDD(No Dealing Desk)方式なので、スキャルピングに対しては寛容だといえます。
海外FXのスキャルピング前に考慮すべき4つの条件
次に海外FXでスキャルピングを行う上で重要視すべき4つの条件を挙げておきます。
- 低スプレッド(取引コストが安い)の業者を選ぶ
- 約定力が高い業者を選ぶ
- ECN取引の口座を選ぶ
- MT4よりもcTraderがあると便利
それぞれ確認していきます。
1.海外FXでのスキャルピングでは低スプレッドを狙う
スキャルピングを行うのであれば、トレードのコストを最小限に抑えられるブローカーを選ぶべきです。
海外FXブローカー | USD/JPY | EUR/JPY | EUR/USD |
XMTrading | 0.1pips~ | 0.6pips~ | 0.1pips~ |
AXIORY | 0.4pips~ | 0.7pips~ | 0.4pips~ |
TitanFX | 0.3pips~ | 0.7pips~ | 0.2pips~ |
FBS | 0.3pips~ | 0.5pips~ | 0.6pips~ |
Tradeview | 0.1pips~ | 0.4pips~ | 0.1pips~ |
LandFX | 0.1pips~ | 0.2pips~ | 0.1pips~ |
※上記は各ブローカーのECN口座を対象にしています。トレードするタイミングや経済状況によってスプレッドは変動するのであくまで目安です。
※上記はスプレッドのみの参考値なので、別途1回のトレードにかかる取引手数料がかかります。
どの業者もスプレッドは、そこまで大きな差はないように思えるかもしれませんが、0.1pips変わってくるだけでもスキャルピングの場合は大きな差になってきます。
たとえば、ドル円を10万通貨分を1取引した場合の取引コストは以下の通り。
- 0.3pips=300円(FBSでのトレード)
- 0.1pips=100円(XMでのトレード)
FBSとXMTradingを比べると、1回のトレードあたり200円の差が生まれます。
10回で2,000円、100回で20,000円の差になるのでスキャルピングトレードを前提にした取引をするなら、スプレッドの重要度が高いことがわかるはずです。
そもそもスキャルピングは、非常に細かいpipsを狙う手法です。そのため、スプレッドは0.1pipsでも低いところを選ぶ方が利益につながりやすいといえます。
スプレッドに加えて、取引手数料も考慮するとTradeviewやAXIORY辺りのブローカーが総合的な取引コストを抑えられます。
2.約定力が高い海外FXブローカーを選ぶ
スキャルピングトレードを行うときには約定スピードの速さ(約定力)もかなり大事です。
約定力が低いとスリッページ(ズレ)が起きやすく、思ったようなトレードができません。これは数秒勝負のスキャルピング取引には致命的だといえます。
要するに取引手数料が安くても、約定スピードが遅いなど約定力が低ければまったく意味がありません。
LPサーバーの安定性
約定率や約定スピードはLP(リクイデティ・プロバイダー)サーバーの安定性にもかなり左右されます。
たとえば、EQUINIX社が提供しているデータセンターは、多くのLPが設置されている
最も信頼性が高いデータセンターの1つ。
EQUINIX社のLPサーバーの約定スピードが速い理由は、FX業者側のサーバーとLPサーバーが同じデータセンターの中にあるからです。
たとえばAXIORY、FBS、Tradeview、TitanFXはEQUINIX社のサーバーを使っているFX業者なので、約定力の高さには信頼が置けます。
スリッページが多い業者は利用を避ける
スキャルピングは数pipsの利益を狙うので、秒単位のスピードが重視されています。
海外FX業者の中で、なかなか約定されずに更新がされない状態が続く、取引に不利なスリッページが何度も起きる…などの現象が続いていたら他のブローカーでのトレードも視野に入れるべきです。
複数のFX業者を試してみて、約定力の高さを比較したり自分で体感してみると効果的ですね。
3.ECN取引の口座(ECN/STP方式口座)を選ぶ
スキャルピングではECN取引を採用している海外FX業者を選ぶこともポイント。ECNとはElectronic Communications Networkを意味し、電子取引所取引と呼ばれています。
ECNというネットワーク環境に直接トレーダーからの注文が流れてきます。また、その環境にはLP(リクイデティプロバイダー)といわれる提供元がいて、トレーダーの注文と提供元の板情報がうまくマッチング(売買成立)すると注文が成立するシステムです。
※板情報とはいくらの値段で売買注文がどのくらい出ているかがわかるもの。
このECN取引は海外FX業者ではECN口座とSTP口座の2つに分かれます。
ECN口座の特徴
ECN口座は以下の点が挙げられます。
- スプレッドが狭い
- 1回のトレードごとに取引手数料が発生する
- ボーナスが適用されない場合が多い
ECN口座はスプレッドは狭いですが、別途1回のトレードにつき取引手数料がかかります。
ただ、その手数料を含めても基本的にSTP口座よりも総合コストを抑えられます。したがって、スキャルピング取引にはSTPよりもECN口座の方が向いているといえます。
STP口座の特徴
STP口座の特徴は以下の点が挙げられます。
- スプレッドは広い
- 取引手数料が掛からない
- 最低入金額や最低取引通貨が低い
- ボーナスが適用される
スプレッドは広いが取引手数料がかかりません(スプレッドに取引手数料が含まれている)。新規口座開設ボーナスや入金ボーナスなどのプロモーションが適用されるのも特徴っです。
また、STP口座は各ブローカーではスタンダード口座と呼ばれていることも多く、最低取引通貨単位も少なくて済むことが多いので、FX初心者に向いている口座といえます。
主要な海外FXブローカーのECN取引口座
主要なブローカーのECN取引口座(STP/ECN)を紹介します。各業者で名称が微妙に異なっているので、選ぶときには注意して下さい。
海外FX業者 | STP口座 | ECN口座 |
XMTrading | マイクロ口座・スタンダード口座 | Zero口座 |
AXIORY | スタンダード口座 | ナノスプレッド口座 |
HotForex | マイクロ口座・プレミアム口座 | ゼロスプレッド口座 |
FBS | スタンダード口座・セント口座・マイクロ口座・ゼロスプレッド口座 | ECN口座 |
TitanFX | スタンダード口座 | ブレード口座 |
LandFX | LPボーナス口座・LIVE口座 | ECN口座 |
Tradeview | スタンダード口座・Currenex口座 | ILC口座・cTrader口座 |
スプレッドが狭い(低い)口座タイプはECNになります。
基本的に手数料を加味しても、ECNの方がコストは低めになるので積極的にスキャルピングで攻めたい人はECN。キャンペーンボーナスや少額からのトレードを希望している人は、まずSTP口座を開設するといいですね。
4.海外FXのスキャルピングはMT4だけでなくcTraderも有効
必須条件ではありませんが、トレード環境(プラットフォーム)はMT4よりもcTrader(シートレーダー)を利用すると、有利にスキャルピング取引を進めることができます。
プラットフォームはそれぞれ使い慣れるまでにはある程度の時間がかかるので、MT4かcTraderどちらかの環境をじっくり使ってみることも大事です。
cTraderの特徴
cTraderの特徴をまとめると以下の通りです。
- 同時複数注文に対応
- ワンクリックで注文できる
- スキャルピングに対応している
- 約定スピードが速い
- 板情報が見える
cTraderではトレードをより素早く実行できるので、超短期売買を目的としたスキャルピングに最適な取引ツールといえます。
しかし、cTraderを使える海外FX業者はまだまだ少ないのが現状です。cTraderのプラットフォームはAXORYとTradeviewが採用しています。
>>cTraderで確認すべき12個の特徴※メリットやデメリットも紹介します
スキャルピングにおすすめな海外FX業者5選
スキャルピングにおすすめできる海外FXブローカーを紹介します。
先ほども紹介しましたが、FXの口座タイプはECN取引(NDD方式)を採用している事業者を選び、ECN口座を使うのが良いでしょう。
①XMTrading(XMトレーディング)
国内口座開設数トップのXMTradingには、他にも以下の特徴があります。
- スキャルピングOK
- NDD方式(ECN取引)
- 最大レバレッジ888倍
- ゼロカットシステムあり
日本人トレーダーに絶大な人気を誇っているXM。海外FXに挑戦しようとした人なら一度は名前を聞いたことがあるはずです。
XMTradingは取引手数料が高くスプレッドを合わせるとコストが高くなります。その一方で、Zero口座(ECN口座)は最低入金500円という手軽さがあります。
国内トレーダーからの評価も高く、バランスの取れたブローカーなので、スキャルピングトレード初心者はXMTradingから始めるのがおすすめ。
②AXIORY(アキシオリー)
国内とレーダーからの支持が厚いAXIORYには、他にも以下の特徴が挙げられます。
- スキャルピングOK
- NDD方式(ECN取引)
- cTraderを使える
- 最大レバレッジ400倍
- ゼロカットシステムあり
- 完全信託保全あり
AXIORYはスキャルピングに最も向いている海外FX業者。狭いスプレッドに約定力も高く、取引プラットフォームはcTraderも扱っています。レバレッジ400倍に加え、ロスカット20%、それに信託保全もあり信頼性もあります。
③HotForex(ホットフォレックス)
HotForexの特徴をまとめておきます。
- スキャルピングOK
- NDD方式(ECN取引)
- 最大レバレッジ1,000倍
- ゼロカットシステムあり
HotForexは7つ以上の金融ライセンスに加え、業界で35以上のFXに関する賞を受賞している世界的に最も有名なブローカーの1つです。信頼性もとても高いですし、それ以外の点を考慮してもバランスが取れている業者といえます。
④Tradeview(トレードビュー)
Tradeviewには他にも以下の特徴があります。
- スキャルピングOK
- NDD方式(ECN取引)
- スプレッドが特に狭い
- cTraderが使える
- スワップポイントが高い
- ゼロカットシステムあり
Tradeviewはスプレッドが狭く魅力的なのですが、最低入金額が高い点、ロスカット率が高いなどやや扱いづらい点もあります。cTradeの利用やスワップポイントの高さがあるので、特にFX経験者にとっては見逃せないブローカーだといえます。
⑤TitanFX(タイタンFX)
TitanFXには他にもチェックするべき特徴があります。
- スキャルピングOK
- NDD方式(ECN取引)
- 約定力が高い
- 最大レバレッジ500倍
- ゼロカットシステムあり
TitanFXは、EQUINIX社製のサーバーやTitan FX Zero Point技術による優れた約定力を誇ります。スプレッドも狭くスキャルピングトレードの口座に向いているブローカーといえます。
海外FXのスキャルピングで勝つために押さえるべき知識
海外FXで早く結果を残したい人は、超短期売買のスキャルピングトレードを検討するべきです。
では、スキャルピングを成功させるためには、どんな指標を取り入れ、どんなトレードをすればいいのか…最低限押さえておくべき知識をまとめておきます。
テクニカル分析を理解する
当たり前ですが海外FXのスキャルピングトレードで勝つには、相場チャートを見ながら行うテクニカル分析に慣れることがとても重要です。
スキャルピングは短期勝負なので、1分足や5分足で即座にチャートを読解するポイントを押さえておく必要があります。
順張り(トレンド系)
テクニカル分析の1つである順張りは、トレンドにそのまま従って取引を行うのでリスクが低く初心者にも向いている方法です。
また、トレンドが上昇しているときは、その流れに従い売買をすればいいので、難しいことを考える必要もありません。小さな利益を狙って地道に取引することで、堅実に利益を積み上げることが可能となります。
ただ、天井や底と言われるポイントで売買をすることは注意しなければいけません。継続して上昇していたとしても、それがこの先も続くことはありません。
いずれは天井という最高値に達して、その後は最安値の底まで一気に下がってしまうこともあります。最悪のケースは天井で買い底値で売ってしまうこと。こういったリスクについては事前に押さえておきましょう。
逆張り
逆張りはその名の通り、トレンドの流れに逆らって売買をして利益を狙う方法です。トレンドに従って利益を狙う順張りとは真逆の方法といえます。
基本的に逆張りの方が難易度は高く、損失も大きくなってしまう可能性があるのでFX初心者にはそこまでおすすめできない手法です。
どのタイミングで天井になって、底になるかはどんなに経験値のあるトレーダーでも正確に判断できないので、FX初心者ははじめは慎重な取引を行った方が良いでしょう。
ファンダメンタルズ分析
FXではテクニカル分析だけでなく、ファンダメンタルズ分析も大事です。
- テクニカル分析:相場のトレンドや投資家の行動パターンをその都度予測する
- ファンダメンタルズ分析:経済指標を中心に相場の動きを予測する
ファンダメンタルズ分析は長期的な視点で相場の値動きを予測しますが、スキャルピングは超短期売買なので瞬間的な値動きを狙うトレード手法です。
スキャルピングにおいてファンダメンタルズを意識しすぎるとチャンスを逃したり無意味なポジションを持ってしまう可能性があります。
したがって、スキャルピングではファンダメンタルズは深く考えずに、テクニカル分析へ全神経を集中させてトレードを行います。
ただし、経済指標の発表はトレンドは急激に変化するのでファンダメンタルズ的なイベントは随時把握しておくべきです。
たとえば、指標の発表前にはノーポジションで待機しておいて、発表後に生じたトレンドの流れで利益を狙うスタイルも有効といえます。
スキャルピングをするときの回線速度
スキャルピングにおいては、秒単位での約定スピードに加えて安定感があり、それなりに速い回線環境は準備しておいた方がいいです。
なるべく安定感があり速い回線環境を整えることは意識しておきましょう。
たとえば、NURO光、docomo光、au光、Softbank光をはじめとする光回線、Wi-Fiなどの無線LANもいいですが有線LANでの回線も有効だといえます。
スキャルピングはメンタル管理も重要
FXをスキャルピング中心で行う場合は、メンタル管理もかなり重要になってきます。
トレードの回数が増えると、
- 集中力が切れてしまい雑な取引になる
- 改善点を分析する余裕がない
トレードを短期で繰り返すことで負けや勝ちなどで一喜一憂しやすくオーバートレードになってしまったり、取引の反省をする時間を作るのも疎かになってしまう可能性があります。
対策としては、
- 取引のインターバルを設定する
- 少ないロット数から取引をする
最初は頻繁にトレードを行うのではなく、自分のルールを決めてインターバルを設けてメンタルを平常に保つことを心がけるといいですね。
また、少ないlot数からトレードを始めて、必要であれば証拠金を踏まえて徐々にlotを増やしていく方が精神的な負担も少なくて済むでしょう。
スキャルピングでおすすめできる通貨ペア
スキャルピングをするときに選ぶ通貨ペアはドル/円、もしくはユーロ/ドル、ポンド/ドルが向いています。
通貨の中にはボラティリティが高い通貨や政策金利が高くスワップポイントを狙いやすい通貨、景気が悪くなると買われやすい避難通貨など、各国の通貨には様々な特徴があります。
通貨ごとの特徴を踏まえ、なるべく低いスプレッドを出しやすい通貨ペアを選ぶことで、スキャルピングに効果的なトレードができるようになります。
スキャルピングで選ぶべき通貨ペアとは
スキャルピングで狙うべき通貨ペアの条件は、スプレッドが狭い、ボラティリティが高い、市場参加者が多いなどの特徴がある通貨ペアを狙うといいです。
国内FXでは米ドル/円ペアの取引をするトレーダーがとても多いので、スプレッドも狭く設定される傾向があります。
海外FXにおいても、米ドル/円よりもユーロ/米ドルペアの方がさらに人気があります。世界の基軸通貨である米ドルとEUで使用されているユーロの組み合わせなので、海外のトレーダーにとって人気があるのも必然といえます。
したがって、海外スキャルピングトレーダーはユーロ/米ドル、国内スキャルピングトレーダーは米ドル/円を好んでトレードしています。
はじめのうちは、クロス円ではない通貨ペア取引はハードルが高く感じるかもしれませんが、トレードに慣れてしまえば米ドル/ユーロもスキャルピングに向いている通貨ペアだとわかるはず。
スキャルピング上級者はポンド/米ドルもあり
これからスキャルピングを始める初心者の場合は、米ドル/円から始めてみることをお勧めします。
ただ、相場の動きが弱いとあまり利益も増やせないので、その際はユーロ/米ドルやポンド/米ドルの動きもチェックしておきましょう。
もちろん値動きの大きさもあるのですが、ポンド/米ドルペアは16時頃から動き始める点がも特徴。21時を過ぎると、ロンドンとニューヨークの資金が入り、ユーロ/米ドルを中心としたスキャルピングのゴールデンタイムになります。
米ドル/円の動きが鈍化しやすい日本の夕方の時間帯では、ポンド/米ドルは活発に動くことも多くスキャルピングトレーダーにとっては注目すべき通貨ペアといえます。
また、ユーロ/円やポンド/円などのペアも日本のFXトレーダーに人気がありますが、まず最初にスキャルピングをするならトレンドに従順な米ドル/円からが無難でしょう。
スキャルピングに向いている通貨ペア
- USD/JPY(米ドル/円):トレンド相場での値動きも比較的落ち着いているので、初心者でも焦らず取引をしやすい
- EUR/USD(ユーロ/米ドル):急なトレンド転換もあり慣れは必要なので経験者向きだが、スプレッドも狭く利益を出しやすい
- GBP/USD(ポンド/米ドル):トレンド時の値幅が大きく利幅も増えるが乱高下が激しいので、上級者向けの通貨ペア
ちなみに、スキャルピングに慣れてさらにリスクを取って大きな利益を出したい人はポンド/円も視野に入れておくといいです。
ポンド/円は相場変動がかなり激しいのでリスクは高いのですが、その分うまくハマると、一気に利益をたたき出すことも可能です。
スキャルピングで便利な5つの分析ツール
スキャルピングで頻繁に使われる人気のテクニカル分析ツールを紹介しておきます。
どのツールも使いこなせると今後のFXトレードにも活かせるはずです。
①移動平均線
移動平均線とは、一定の期間の平均価格を日々計算してつないだ線のことです。
たとえば、20日移動平均値だったら20日分の平均価格を意味し、その20日間の平均価格をすべて線でつないだものが20日移動平均線と呼ばれます。
この移動平均線を使えば、トレンド(最新の相場傾向)の方向性や勢いをチェックできスキャルピングの精度も上がるはずです。
②エンベロープ
エンベロープはインジケーターの一つで、逆張りに使用しやすい指標です。
仕組みはとてもシンプルで、移動平均線より一定の値幅を上下へ表示したものがエンベロープといわれています。エンベロープの線は同じインターバルで並んでいるのが特徴で、上下のラインにタッチした瞬間に逆張りエントリーを行うのが基本です。
エンベロープはシンプルに移動平均線と一定幅で移動するラインですが、一方で同じように移動平均線にラインを引くものはボリンジャーバンドも有名です。
③ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは統計学をベースにしているトレンド系テクニカル分析方法です。
アメリカ人の投資家であるジョン・A・ボリンジャーが考案したテクニカル分析指標なので、ボリンジャーバンドと名づけられています。
ボリンジャーバンドでは、統計の標準偏差を相場分析へ応用しこれからのレートの動きを予測します。
このボリンジャーバンドはスキャルピングトレーダーからの支持はとても厚いです。人気の理由は、ボリンジャーバンドが相場のゆがみを示し、相場ポテンシャルを的確に知らせてくれるトレンド系のテクニカル指標だからです。
要するにトレンドを判断できるので、超短期売買であるスキャルピングでは必須のツールだと断言できます。
ボリンジャーバンドのメリット
海外FXのハイレバレッジを活用してスキャルピングトレードをするには、相場トレンドのポテンシャル/勢いを高い精度で分析できるボリンジャーバンドが向いています。
そもそもボリンジャーバンドは為替相場トレンドの勢いを示してくれるものですが、勢いが盛んなレートでは、
- 途中からの押し目エントリーも手軽にできる
- 値幅もしっかり狙える
以上のように柔軟な売買ができるのでスキャルピングに最適といえます。
スキャルピングは短期の値動きを狙ったトレードで、利益を少しずつ着実に増やすのが基本。そこで、ボリンジャーバンドを利用すれば精度の高い為替売買が簡単になります。
また、値幅も明確に狙えるので海外FX特有のハイレバレッジを使ったスキャルピングでの勝つ確率をグッと高められます。
④トレンドライン
トレンドラインはトレンドの方向や勢いを確認できる基本的なツールです。
トレンドラインの引き方は特別決まった基準があるわけではないので、引き方はトレーダーの経験値次第な面が大きいです。
また、トレンドは見慣れてくるとわざわざラインを引いたりせずに、目視だけで大体の傾向を掴めるようになってきます。
典型的な使い方としては、トレンドに順張りをかけるときにトレンドの向きを再確認するために用いられます。
⑤RSI
RSIとはRelative Strength indexを意味し、今の相場は上がっているのか下がっているのか、どちらに傾いているかを教えてくれます。オシレータ系(振り子)を代表するテクニカルツールです。
- オシレーター系:売られすぎ/買われすぎを示してくれるインジケーター。トレンドが変わるタイミングを判断できるツールで、逆張りに使用されるケースが多い。
- トレンド系:トレンドの勢いや流れを視覚的に示してくれるインジケーター。トレンドに沿った順張りトレードに使いやすい。
RSIを使っているユーザーは多いので、チャートにも反映されやすいのが特徴です。
海外FXのスキャルピングに関する意見/体験談
海外FXでスキャルピングを行うことに対するトレーダーの意見や体験談をまとめておきます。
確かにXM等の海外FX口座は国内業者に比べてもスプレッドは広くなっています。ただ、その分、レバレッジをかけることができます。国内業者では25倍までなので、スプレッドが狭く、スキャルピングがしやすいとはいえ、利益はただ知れています。
— アーヴ@専業トレーダー大学生 (@arevu_trade) April 23, 2020
出金手続き完了していなくてあせったが何とか出金手続き完了したみたいだ。口座は凍結したが。スキャルピングを派手にかますと凍結するのかなあ。まあ、違う会社でやればいいか。レバレッジ、ボーナス、出金スピード、海外FX会社の中では一番良かっただけに残念。スプレッドも狭い方だったし。
— 悠真 (@yumanwoman) April 21, 2020
海外FXと言えば、ゼロカットシステム×ハイレバレッジ×スキャルピングの組み合わせで、低リスクでどんどん利益を積み上げていく投資スタイルが一般的。海外FX初心者から上級者まで、手返しのよさやリスクの小ささに魅力を感じている。
— 株&FX投資家みつ (@mitsufxtrade1) July 11, 2019
やっぱり海外FXだと手数料が高い分、スキャルピングの難易度は高い。
まとまった資金が作れたら、日本の業者に移したいが数百万は要ると考えると途方もない。— さきち (@sakitifx) January 16, 2019
海外FXと国内FXを比べると「海外FXの方がスプレッドが高いので割に合わない」という意見が見つかりますが「レバレッジの掛け方」や「いくらの資金から始めるのか」なども考慮すると条件は色々と異なってきます。
トレーダーによってライフスタイルは様々なので、はじめのうちは自分に合った方法でスキャルピングに取り組むのがいいですね。
>>海外FXのゼロカットシステムとは|国内FXにはないメリットやデメリット
海外FXスキャルピングで知っておくべきポイントまとめ
最後に、海外FXでスキャルピングをする場合に押さえておくべきポイントをもう一度まとめておきます。
- 海外FXではスキャルピングOKなブローカーがほとんど
- 過度なスキャルピングをNGにしているブローカーもいる
- 低スプレッド(取引コストが安い)の業者が向いている
- スキャルピング初心者はドル/米ドルの通貨ペアがおすすめ
- ハイレバレッジと掛け合わせると利益をさらい増やせる
- 約定力の高さや取引ツール(MT4やcTrader)も大事
などなど
たしかに海外FXにおいてスキャルピングトレードはハイレバレッジと組み合わせることで、利益を最大限に出すことが可能です。
しかし、その一方でボラティリティが高い通貨ペアなどを選択してしまうと損失を出すリスクもあります。
スキャルピングをするなら以下の海外FX業者がおすすめです。
海外FX業者 | スプレッド(USD/JPY) | プラットフォーム |
XMTrading | 0.1~0.6銭 | MT4、MT5 |
AXIORY | 0.1~0.7銭 | MT4、cTrader |
HotForex | 0.3~1.0銭 | MT4、MT5 |
Tradeview | 0.1~0.4銭 | MT4、cTrader |
TitanFX | 0.1~0.6銭 | MT4、MT5、ウェブトレーダー |
これらの業者の中では、AXIORYやTradeviewはcTraderが利用できる点が特徴的です。
総合的なバランスで言えば、ややAXIORYが優れています。また、XMには新規口座開設ボーナスや入金ボーナス、オリジナルのキャッシュバック制度などトレーダーにとって魅力的なブローカーといえます。
海外FXの口座開設は無料で行えるので気になるブローカーがあれば、1~2口座開設して実際に使ってみるのも効果的です。